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外国の人と連絡をとりたいのですが・・

〇ホストファミリーをしたいのですが何か留意点はありますか?

 「ホームスティ」は、“ホスト”も“ゲスト”もお互いが悩み考え驚きそして共感するその体験を通して、素顔と素顔の国際交流ができる貴重なプログラムといえます。

ホストとして・・・

 日本に暮らしている外国人であっても、短期滞在の外国人であっても、ゲストに対して日本の常識をそのまま相手に期待しては当てが外れることが多くなります。家庭内でして欲しいこと・欲しくないこと(ルール)については、はっきりと伝えておいた方がよいでしょう。
 特にアジア諸国からのビジターは外見が日本人と似ているため、誤解をすることが多いので、曖昧なままにしないようにしましょう。後でお互いにいやな思いをしては、せっかくの機会が台無しです。

 意思の表示について、世界中にはいろいろな人々がいろいろな習慣で暮らしていますので、外国人の中でもはっきり自分の意見を言わない人々もいますし、その反対にズバリとものを言う人もいます。お国柄というよりもむしろ性格的なものですので、あまり目くじらをたてず、お互いに気持ちよく過ごせるように努力しましょう。
 言葉が通じない場合も、絵入りカードをつくるなどして、トイレや、風呂の使用方法などについて説明してください。

基本的な心構え

◎ゲストの海外の方を家族の一員という気持ちで温かく迎え、ありのままの日常生活を体験してもらいましょう。

・ゲストが家事の手伝いなどを申し出れば、手軽に手伝ってもらうのがいいでしょう。
・ゲストがお国料理を作りたいと言うこともあります。大変良い機会ですので是非作ってもらってみてはいかがでしょう。

◎お客様扱いや、特別な準備をする必要はありません。

・ベッドがない・・・日本のお布団で寝るのも良い体験です。
・トイレが和式・旧式・・・受け入れのために気を使うところですが、使い方の説明をしていただいたら問題はありません。
 あえて改造するといったことも不要です。

◎できるだけゆっくりとゲストと交流していただくためにも、忙しい時期の受け入れは避けましょう。

・家族がテスト期間中(前後)のとき
・仕事の忙しい時期
・病人がでたとき等

事前に(受け入れがきまったら・・・)

◎ゲストの出身国について、できる範囲で調べておくとよいでしょう。

・歴史や地理
・人口、政治経済状況、宗教食生活など
・簡単なあいさつ、数の数え方など

◎受け入れ期間中のおおよそのプランを立てましょう。

・ホームステイ期間中に、季節の催し・行事・祭りなどがないか新聞や情報誌などで調べてはどうでしょうか。(必ず連れて行くべきではありません。)
・選択肢としていくつかコースを挙げておき、ゲストに選んでもらうのもいいでしょう。
・過密なスケジュールは避け、ゲストの体調や希望にも配慮してください。

対面式では・・・

◎あいさつ

・第一印象は大切です。にっこりと目を見てあいさつ、自己紹介をしましょう。言葉は通じなくても雰囲気でわかるので、ジェスチャーをまじえて相手に気持ちを伝えることが大切です。
・普通の日本のお辞儀のあいさつがいいでしょう。
・握手を求められたら、右手で応じるのが無難です。
※宗教によっては(イスラム教・ヒンドゥ教など)左手は不浄とされることもありますから、握手や物を受け渡す時には左手は使わないように注意した方がよいでしょう。

◎留意点

・対面式をふくめ、迎えに行き一緒に帰るとき、あまり質問責めになったり、いきなり立ち入りすぎた質問にならないようにしましょう。
・ゲストがホストファミリーを見つけやすいように、画用紙などに名前や似顔絵をかいて持っていくのも方法です。

家庭で・・・

◎玄関で

・玄関では、日本の家族では靴を脱いで家へあがるということを説明して、先にお手本として示してあげてください。
・背の高い人には鴨居などに頭があたらないように注意してあげましょう。

◎家族の紹介

・名前が覚えやすいよう(印象に残るよう)に、名前のいわれやニックネーム、仕事、学校、趣味なども一緒に楽しく工夫して紹介するとよいでしょう。また、家族間で使っている愛称や呼び名も言っておくとよいでしょう。外国語がわからないからと紹介を省略しないで、家族一人ひとり話しかけるのが交流の第一歩です。

◎家の中の案内

・まずゲストに使ってもらう部屋から紹介しましょう。次にゲストに関係のあるところ、居間、食堂などを紹介しましょう。台所、風呂場、トイレなどは使い方も一緒に合わせて紹介しておきましょう。
・トイレは洋式、和式いずれの場合も使い方を具体的に教えてあげてください。
・風呂は湯船の外で体を洗って入ること、風呂を使ったあとも栓を抜かないことなど説明が必要です。また、人と一緒にお風呂に入る習慣のない国も多いので、たとえ子供であっても一緒に入るようもとめない方がよいでしょう。
・エアコン、ストーブ等の使い方、温度調節の仕方の説明も必要です。

◎ルール

・わが家の一日の生活の時間帯をゲストに伝えておき、家庭の生活リズムになるべく早く慣れてもらいましょう。
・そのほかにルールを持っている家庭はそのルールを初めに言っておきましょう。特に家族間で守っている事があれば、協力をお願いしておきましょう。
・門限がある家庭でその時間に遅れるときや、外泊をする場合は必ず事前に言っておいてもらうこと。急に決まった場合も直に連絡をしてもらうよう頼んでおくとよいでしょう。
・長距離電話料金、自分で外出する時の費用、個人的な買物、医療費などの個人的な経費は自己負担でお願いしておくとよいでしょう。ホストファミリーと一緒に外出するときの交通費などは、好意で負担してあげることは差し支えありません。

◎食事

・宗教上の理由や主義として食物規制を持つ人もいますので、食べられない食物があるかどうか尋ねてあげてください。わが家の食習慣と違っていても相手の立場をまず尊重してあげましょう。
・食事やアルコールの無理強いはやめましょう。
・食卓では会話を楽しむような話題づくりも大切なメニューの一つです。
・お酒を飲みすぎて相手に不快感を与えないよう注意しましょう。特に、酔っ払って自分を失うことは外国人が最も嫌うことの一つです。外国人には酒の上での「無礼講」は通用しません。
・料理を一緒に作ったり、相手の国の料理の作り方を習うことも良い交流となります。しかしこのことも事前に相手と話し合ってからにしましょう。
・冷蔵庫の中のもので自由に食べてよいものは予め知らせておきましょう。なるべく家族と同じように自由に利用できるよう配慮してあげましょう。
・お湯、お茶、食器、調味料など自由に使ってもらえるものは明らかにしておいてあげるとよいでしょう。


★食物規制(食べてはならない物)の例
 ・ユダヤ教:
    豚肉(反芻しない動物は不浄)
 ・ヒンドゥー教:
    牛肉(牛は神聖な動物)
 ・ベジタリアン:
    動物性蛋白質、アルコール類
 ・イスラム教:
    豚肉(反芻しない動物は不浄)、アルコール類など
    ラマダーン(断食)月がイスラム暦で定められている事も予め知っておくとよいでしょう。

 この他にモルモン教など個別に食物規制を持っている場合もありますので注意が必要です。また、それぞれに個人差があります。

フリータイム

◎外出について

・外出の計画をする場合は行き先の説明をした上で、本人が行きたいかどうかを尋ねてあげて話し合って決めるようにお勧めします。また、他に希望があれば聞き、皆で決めるとよいでしょう。
・無理な計画を避け、むしろ皆で楽しめることの方を優先し共通の思い出をつくる方向で考えましょう。
・家の近所や商店、スーパー、郵便局、銀行、ATM、交番などにも案内しておくと便利でしょう。公衆電話のかけ方、交通機関の利用方法も教えてあげましょう。日本の「生活事情」の理解に役立ちます。
・同世代同士で外出する機会もつくってあげましょう。(同じ参加者同士、自宅や近所、親戚、知人などにも協力してもらうとよいでしょう。)
・ゲストが一人で外出する場合は、地図、連絡先カード(ホストファミリーの住所、電話番号、自宅付近の地図を明記したカード)を持たせてあげるとよいでしょう。特に、利用する交通機関、停留所、自宅付近の目印となるものなどをはっきりと伝えておきましょう。
・外出計画はゲストの疲れ具合や体調を見て行いましょう。

◎団らんの時

・家族が集い1日の体験や出来事を語り合う大切なひとときです。特にゲストがいる時は文化習慣の共通点、相違点を発見し、比較してみるまたとない絶好のチャンスです。親戚や近所の人を招いて一緒に過ごすなど、ホストファミリーと違った日本人と出会う機会もつくってあげるとよいでしょう。
・団体でホームステイに来ている場合は、他のホストファミリーと一緒に過ごす時を持つことも交流する上で効果があります。ホストファミリー間で地域や利用交通機関が同じであるなど、短期間の往来ができやすい場合は連絡を取りあって決めてみてはいかがでしょうか。ホストファミリー間の交流も大切に育んでいきたいものです。

緊急時の対応

◎病気や事故が発生した時は、勝手に判断しないで必ず緊急連絡先(主催者、引率者、担当者)に相談をして対処してください。特に、投薬などは慎重にしてください。アレルギーや判断ミスなどで取り返しのつかない事態にならないとも限りません。

◎病院に行ったときは領収書を必ずもらい、ゲスト本人が保管するよう言ってください。

健康面について

◎時差への配慮

・到着後間のない時は、時差ぼけが起こる場合がありますので、ゆっくり休ませてあげましょう。

◎体調の悪いときは・・

・習慣の違いや緊張のために体調を崩す場合があります(カルチャーショック)。症状の様子をみて、症状が長びきそうな時は主催者側にその判断を委ねましょう。

◎元気のない場合

・ホームシックにかかったり、精神面で疲労している場合があります。このような時には、同じ国の人(団体で来日している場合は同じ参加者、知人など)に会わせるとか自国語で話す機会をつくるとか、自国に電話(コレクトコールなどゲストの自己負担)をするとか、一人になる時間をつくるなど、リラックスできる工夫をしてください。

おみやげに関して

 原則として「もらわず贈らず」を全体で申し合わせておくとよいでしょう。
 一番いいおみやげは、「物」より「楽しい思い出」です。どうしても形で表したいと思う人は、家族の写真や手作りのものなど、わが家ならではの物でかさばらないものを選んで贈りましょう。
 (あまり高価な物を贈ると国や人によっては、下心があると誤解される場合がありますので注意しましょう。)

帰国に関して

◎忘れもののないように

・出発(帰国)日には忘れものがないか充分にチェックしましょう。
 特に、パスポート、航空券は絶対に忘れないように注意してあげましょう。
・出発(帰国)日は朝から早めに準備にかかり、行動を早くおこしましょう。

◎時間の余裕をみて行動を

・集合場所へは時間の余裕を充分にみて早めに到着するようにしましょう。
 特に空港への道路や駐車場は混み合いますので曜日や移動する時間帯を目安に余裕を持って出かけたほうがよいでしょう。
・食事時間があまり取れない場合は、集合場所(駅、空港ほか)付近で食事をすることも考えてみてはいかがでしょうか。予め調べておくとよいでしょう。

帰国後の交流について

 出会いはものごとの始まりです。
 できることなら帰国後もお互いの情報を交換するようにしましょう。
 しかし、その国の習慣や個人によって、感謝の気持ちの表し方や交流の方法がそれぞれに違っています。帰国後、先方の音信が不通の場合でも、わが家でホームステイしたことが、その人の人生の中で、あるいはその人の関わっている社会の中で生かされていることを信じましょう。
 真の国際理解は、長い時間をかけて日常的に育まれていくものです。

 世界にはたくさんの宗教が存在し、それぞれ戒律や決まり事があります。国によってもいろいろな習慣・慣習があります。日本では何でもない「しぐさ」や「態度」が、ある国の人にとっては非常に不愉快な意味を持つかも知れません。その反対もまたあり得るわけです。

 「宗教」が生活の根本になっていることも多いので、他人の宗教について批判することは避けた方が良いでしょう。また、戒律によって決められたことがらは、個人的な判断で、「これくらいならいいだろう」といった対応をしてはいけません。一般的に言って、肉料理、酒類を提供するときには、相手の意向を確かめるようにした方が良いでしょう。
 宗教的きまりの前では「郷にいれば郷に従え」は通用しません。決して無理強いはしないようにしましょう。


仏教:
 ラオス、タイ、カンボディアなどの国では、仏教(テーラワダー:小乗仏教)国であるため、仏教が社会慣習に強く影響しています。

@男性は軽々しく女性の肩や背中をたたいたりしてはいけません。むやみに人の体に触れるのは避けた方が良いでしょう。
A一般に人の頭に手で触れることがタブーとされています。
B指で人をさすことは、敵対行為とみられることがあります。
C足や足先での指示は、相手を侮辱することなので禁物です。
D女性はできるだけ膝の見えないスカートをはきましょう。また、普通は女性は男性とお酒を飲みません。
E左手を不浄なものと考える人も多いので、物の受け渡しには右手を使うよう心がけましょう。
 Fお風呂には、たとえ子供と一緒でも入らない人が多いようです。

ヒンドゥー教:

 ヒンドゥー教では牛は神聖な生き物とされているので食べません。
 左手も不浄の手とされているので、握手をしたり、物を渡さないようにしましょう。
 (その他のことがらについては、仏教の項を参考にしてください。)

イスラム教:
@食事
 豚肉はもちろん、ラードも一切食べません。招待客を安心させるためには、「この肉は○○で、油は○○を使っている」と言ってあげると良いでしょう。
 また、同席する日本人も豚肉を食べないほうがよいでしょう。イスラム教徒の前で豚肉を食べると気分を害することになります。

 ◎ハラール・ミート(宗教的儀式を経て処理された家畜の肉)牛肉、羊肉、鶏肉であっても、アッラーの名において殺されていない肉は食べません。

 ◎異教徒と共存しているイスラム国(東南アジア、南アジアなど)の場合:
 ハラール・ミートに関しては神経質で、ハラール・ミートを使用していれば、「○○で購入したハラール・ミートですから安心して食べてください。」「この店はハラール・ミート使用店です。」と説明してあげて、アラビア語で「ハラール」と書いてある証書を見せてあげると良いでしょう。
 ハラール・ミートがない場合は、シーフードのみを使用した方が無難です。

 ◎100%イスラム教徒の国(アラブ諸国など)の場合:
 その国ではすべてハラール・ミートしかなく、ハラール・ミートに無頓着なケースが多いので、平気でケンタッキーやマクドナルドにも入りハラール・ミートでないものも食べることが多いようです。接客する時は一応「ハラール・ミートではない牛肉ですが、よろしいですか?」と了解をとると親切です。

A右手の使用
 物を手渡す時は左手を使用しない方がよいでしょう(不浄の手という認識があります。)
 特に、マレーシア・インドネシアは厳格で、ものを手渡す作法は、少し頭を下げながら、左手指先は右手の肘に添えて、右手を差し出すのが、最も礼儀正しい作法です。

Bイスラム教徒の頭の上に手を乗せてはいけません。
 成人同士ではほとんど見られない光景ですが、イスラム教徒の子供が同席している時、親しみを込めたつもりで子供の頭の上に手を乗せることがありがちですが、これはイスラム教徒に嫌われる行為です。

C風呂について
 イスラム諸国には公衆浴場がある国もありますが、全裸になって入浴することはありません。日本の銭湯は全裸にならなくてはならないので、銭湯には行かないほうがよいでしょう。
 また、家庭の風呂でも、湯船に入ることは躊躇することが多いので、無理矢理に湯船に入るように言わないほうがよいでしょう。シャワーの使い方を教えて、好きなほうを選んでもらいましょう。

Dトイレについて
 男性の排尿は、通常女性用トイレを使うことが多いようです。理由は、排尿の後、水で排尿部位を洗浄するためです。女性も同様です。また、排便後もやはり、排便部位を洗浄します。これらの洗浄を「イステインジャー」と呼びます。
 イスラム諸国では通常和式に似た便器を使用し、水道の蛇口とホースがついているか、またはそういう設備がなければ、水を入れたバケツを用意しています。
 日本では、イステインジャー用にウォッシュレットか、ウォッシュレットがなければ、バケツに水を入れて用意しておくとよいでしょう。

E頭を下げること
 イスラム教徒は人に頭を下げることはしません。頭を下げる行為はアッラー(アッラー:アラビア語で「神」の意味)に対してのみ行われるとされています。
 人を紹介する時に、たとえ紹介する相手が目上の人であっても、頭を下げることを強要しないようにしましょう。

Fあいさつ言葉の「アッサラームアライクム」(assalam alaikum)
 イスラム教徒同士のあいさつは世界共通の「アッサラームアライクム」ですが、非イスラム教徒がこの言葉を使うことはよくありません。
 あいさつは、Hello, How do you do?を使用し、握手をします。

G女性の服装
 イスラム諸国の女性は肌を露出しません。
 日本人だからといって過剰に肌を露出すると、イスラム教徒の中には目のやり場に困るか、物珍しそうにじろじろ見る人もいるでしょう。女性はイスラム教徒女性と同じにする必要はありませんが、できるだけ慎ましやかな服装で接客しましょう。膝丈のスカートと長袖のブラウスが適当と思われます。

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